How to make successful event

成功する野外フェスの作り方

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成功する野外フェスの作り方

■企画 - そのイベントを、なぜ行うのか?
野外イベントに限ったことではなく、成功するフェスや、イベントを行うには、なぜそのイベントを行うのか?という目的が一番大切です。

目的をしっかりすれば、あなたの野外フェスは半分成功したも同然です。
それ位、目的とは大切なものです。

とても簡単な例で言うと、アメリカに旅行に行くことを考えましょう。
当然のことですが、アメリカに行きたいという目標を持たないと、私たちはアメリカに行くことができません。

旅行に行くと決定したら、飛行機のチケットの手配をして、休みをとって、旅行鞄を買うなどして旅行の準備をしますよね。そして飛行機に乗って、最終的に私たちはアメリカにたどり着くことができます。

こんな小さな例からもわかるように、目標というものはとても大切なのです。

なぜイベントを行うのか?
誰のために行うのか?
イベントで何をしたいのか?

企画者であるあなたが一番やりたいイベントを行うことが最も重要ですが、できたらより多くの人が共感できるような内容でイベントの企画を行うといいでしょう。
■成功するイベントのタイムスケジュール
野外イベントを成功させるには最低でも半年間の準備期間が必要となります。しばしば経験のない方が2ヶ月前に相談にすることがありますが、その様に急にイベントを企画しても、準備はもちろんのこと、いちばん大切な、人の心が追いついてこないので、失敗する可能性が高くなります。

イベントとは、最終的には来た人を感動させるためにするもののはずです。
しっかりと準備をして、参加してくれる人の気持もガッチリと掴んだ、良いイベントを行いたいものですね。


大まかなタイムスケジュール

半年前 イベント企画開始 会場選定 PA会社選定 アーティストブッキング
4ヶ月前 諸々内容決定
3ヶ月前 フライヤー&広報依頼開始
2ヶ月前 広報&チケット販売開始
10日前まで 頑張って広報をする
10日前から当日まで 当日に向けて事前準備

■アーティスト選びと大まかな集客人数の把握
フェスをやると決まったら、楽しくアーティスト選びをしましょう!

誰を呼ぼうかな。
どの順番で演奏してもらおうかな。

これを考えるのは主催者の特権です!
存分に特権を行使しましょう!

アーティストの選択によって、どのようなイベントになるか? 何人集客できるか? どのような系統の人たちが集まるか?という諸々がほとんど決まってきます。

集客をしたいのであれば、ヘッドライナーと呼ばれる、一番メインのアーティスト選びが非常に重要になりますね。
Good Sounds Japanでは必要に応じて、アーティストの紹介も行っております。
■会場選び
野外フェスで何よりも重要なのは会場の選定です。私達の住んでいる日本では、野外フェスに使える会場というのは、残念ながらそう多くはありません。深い山の中にも人が住んでいますので、騒音問題などを考えると、使える会場は本当に限られています。

今まで使えていた会場も、騒音問題やゴミ問題などで、使えなくなっているところが多いです。

良い設備がある。
音が漏れない。
都心からのアクセスが良い。
景色がいい。

これらをできるだけクリアでき、かつ大音量が出せる会場は本当に少数です。

私たちGood Sounds Japanは、長年の経験から使える会場、問題の出ない会場を知っていますので、あなたのイベントのお力になることができます。
■騒音問題
野外フェスの騒音問題は非常に深刻です。参加者にとって楽しい音でも、聞きたくない人にとってはただの騒音にしか過ぎません。いくら楽しい野外フェスを行うからと言っても、あなたに他の人の安眠を妨害する権利は何もありません。自分が楽しむ時、人に迷惑をかけてはいけないのは当然のことです。

そんなの当たり前だよ。と思われるかもしれません。

しかし、音はあなたの想像以上に遠くに飛んで行くのです。
特に低音は想像もできないほど遠くに飛んでいきます。

3km先、5km先、そして10km先の民家まで低音が響いていきます。

その騒音で、夜眠れないと言って苦情が入り、イベントに警察がやってくることもあります。

だからこそその会場は音問題のない会場なのかという事を、よくチェックしておかなければいけません。

キャンプ場のオーナーの「大丈夫だよ」と言う言葉もあまり信頼してはいけません。彼らは低音がどれだけ遠くまで届いていくかを知らないのです。イベントをやってお金を落として欲しいという欲の前に、音問題の苦情は、オーナーの中では非常に低く評価されてしまいがちです。

もちろん、私たちGood Sounds Japanはそのような問題が少ないイベント会場を紹介することができます。
■電源設備の確認
会場に下見に行くことになったら、チェックするべきことの一つに、電源設備の確認があります。

山の中のキャンプ場の場合、電源がしっかりしていないケースが多いので、発電機を持ち込む事になりがちです。

しかし発電機は、レンタルや搬入、燃料代にお金がかかるのと、突然のトラブルで停まってしまう場合もありますのであまりお勧めできません。 できたら会場の電気を使うことが理想ですが、会場の電気が使えるかどうか?というのを、ちゃんと確認しておきましょう。

■出店先の確保
野外フェスを行うときには、出店場所の確保も、考えておかなければいけない要素のひとつです。

500人規模のイベントであれば、フードや物販の出店で、最低10件の出店エリアを確保しておく必要があります。

■近隣への配慮
近隣への配慮は大変重要です。
野外フェスの準備で忙しくても、必ずイベント前に近隣に手土産を持って行き、挨拶しておきましょう。

■駐車場問題
会場選びの際には駐車場も必ずチェックしておいてください。

お客様2人につき一台の割合で車が来ると考えて間違いありませんので、1000人の集客を目指すのであれば、500台の駐車場が必要になります。

駐車場が少ない場合、駐車料金をとったり、1台に4人乗ってやってきたら割引するなど、車の台数を少なくするテクニックも割と有効です。

■トイレや水問題
トイレや水は非常に重要な問題です。

トイレや水は騒音問題の次に重要な問題であると言って間違いありません。トイレと水回りがしっかりしていないと、汚いトイレのイベントだったという印象しか残らないことになります。

トイレや水はどうするのか?
音楽イベントを企画する時に忘れられがちなことですが、とっても重要なことです。

■音響などの機材確保
野外の音響は、野外を得意とする音響屋さんに頼みましょう。

音楽の内容や種類により、必要なスピーカーの本数や機材の内容は様々に変わります。野外フェスの会場において、適切なサイズのスピーカーを選ぶのはプロの仕事です。

野外での音響は、室内とは全く違います。雨の日も、風の日も、台風の日もあります。

キャンプ場などの屋外でイベントを行う場合は雨への対策、風への対策、埃への対策をしていかなければいけません。

横殴りの雨が降る日もあるでしょう。爆弾低気圧の日もあるでしょう。野外を得意とする音響屋さんはエクストリームな気象条件の中で、電源と機材を守り、音を出し続ける責任を感じながら仕事をします。


■ステージ設営は?
ステージはイベントの顔です。
ですから、できる範囲内でふんだんに予算を投入し、きちんとした、見栄えのいいステージを作りたいものです。

私たちGood Sounds Japanは、アーティストのブッキング、音響、空間デザイン、映像制作、レーベル運営など野外フェスやパーティーに関係する全ての事象に15年に渡って関わってきました。

私たちGood Sounds Japanにご相談いただければ、お客様に最適のステージをご提案できます。
ヨーロッパのフェスで人気のストレッチテントも所有しています。

■ライティングやデコレーションは?
音楽イベントをやるときに、音楽と同じぐらい重要なのが、ライティングとデコレーションです。

とは言うものの、初めて野外フェスをやろうという一般の方が、なかなか知り合えない人たちだと思います。
Good Sounds Japanにご相談頂ければ、イベントの内容に応じて、必要な人をご紹介させていただきます。
■出店者の確保
お店がいないイベントはつまらないもの。
出店者の確保は大変大切です。

とは言うものの、出店者もまた、初めて野外フェスをやろうという一般の方が、なかなか知り合えない人たちだと思います。
Good Sounds Japanにご相談頂ければ、イベントの内容に応じて、必要な人をご紹介させていただきます。
■チケットは前売りで
チケットの販売方法は、ネットでの販売やコンビニでの販売など、色々ありますので、特に問題ないかと思います。

それよりも重要なのは、どの様に、できるだけ赤字にならないようにしてチケットを販売するか?です。
これにはノウハウがあります。

基本的な考え方としては、全ての投資をイベント10日前までに回収すると言う事です。
特に野外フェスは、天候に集客が左右されがちですのでなおさらです。

お客様は移り気なので、天気が悪ければ、いくらあなたのイベントが素敵でも来てはくれません。
あなたにとってそのイベントが特別でも、お客様にとっては数あるイベントのうちの一つにしか過ぎないのですから。

■スタッフの確保
一泊二日の野外イベントを行うにあたって、エントランスや、まかないのスタッフなどを考えると、最低20人。理想的には30人のスタッフが必要になります。

■まかないご飯について
まかないご飯は、スタッフやアーティストのモチベーションを維持し、良いイベントにするために、とても重要なものです。

まかないご飯が美味しいイベントはとっても良いイベントになります。逆に、一生懸命働かされて、ご飯もくれないようなイベントに行くスタッフは誰もいません。

まかないは必ず出しましょう。
できるだけ美味しいものを出しましょう。

まかないの美味しさが、あなたのイベントを成功に導きます。

■予算管理やギャラの支払い
楽しいイベントを継続していくには、予算管理と、ギャラの支払いがとても重要になります。

イベントを行う前に、総予算の4割程度の資本を準備しておきましょう。イベントは何が起こるかわかりません。資本があれば、万が一、イベントが赤字になったとしても、周りの人たちに迷惑をかけずにすみます。

イベントが赤字になって不払いを起こしたら、傷つくのはあなたの信用と未来です。
その様な悲しいことにならないように、ちゃんと資本は準備しておきましょう。

なお、ギャラの支払い方法ですが、日本人アーティストには、復興特別所得税を含めた10.21%の所得税がかかりますので、必ずギャラから源泉徴収をしておかなければいけません。外人のアーティストには20%の源泉所得税がかかりますので、外国からアーティストを呼ぶ際には、より注意が必要です。


■野外フェスを成功させるために
成功すれば最高に楽しい野外フェスですが、成功させるために重要なポイントは多岐にわたります。

私達、野外フェス好きは、野外フェスには、人生の全てが詰まってると考えています。

新しく企画を立てること。
広告宣伝の知識。
会計の知識。
人脈と、周りの人たちとの関係性。

一つの野外フェスを行うことは、一つの会社を立ち上げるようなものです。いや、それ以上かもしれません。

そして、野外フェスを通じて手に入れたスキルや、信頼できる友人たちは、きっと、あなたの人生の宝物になることでしょう。

野外フェスを行うのはとても大変なことですが、私たちがあなたの夢をサポートします。